アスキー形式のパーサー
アスキー書式の解釈を行うパーサーですが、TWESYS::TimeOut
クラスをベースクラスに持つことで、タイムアウト処理を行っています。
パーサーオブジェクトを生成します。
生成時のパラメータにmaxbuffsiz
を与えると、maxbuffsiz
をバッファサイズとして動的にメモリ確保して、パーサーを初期化します。
あらかじめ生成されたSmplBuf_Byte
配列bobj
を参照して、パーサーを初期化することもできます。
アスキー書式の解釈アルゴリズムを実装します。バイトの入力のたびにタイムアウトのチェックを行います。
書式出力を行います。s_Output()
メソッドを呼び出します。
vPutByte()
は、ストリームに対して与えられたバイトu8byte
をアスキー2文字で出力します。例えば0x9Aであれば"9A"という2バイト文字になります。
s_vOutput()
は、ストリームに対して、与えられたバイト配列SmplBuf_Byte
のバイト列をアスキー形式で出力します。
書式パーサー
書式パーサーは、IParserを基底クラスとして、書式ごとに派生クラスを実装します。
パーサーは、シリアルポートのように1バイトずつ入力されるデバイスを想定し、1バイト単位での解釈を行い、都度状態を遷移する状態遷移マシンとして実装されます。
パーサーの基底クラス
パーサーオブジェクトに1バイトずつ電文を投入することで、電文系列を解釈する状態遷移マシンです。
パーサーに1バイト入力します。入力のたびにパーサーの状態が変化し、パーサーの解釈が完了するとstate()
がE_TWESERCMD_COMPLETE
に変化し解釈完了状態となります。
パーサーの状態を取得します。
パーサーの状態がE_TWESERCMD_COMPLETE
の場合true
になります。
パーサーで解釈済みのバイト列のデータ長を返します。
パーサーの解釈済みのバイト列にアクセスします。
パーサーの解釈済みのバイト列を格納した配列クラスSmplBuf_Byte
を参照します。
パーサーの解釈途中の内容を破棄し、新たな解釈を始めます。
IStreamOutをベースクラスにもつストリームオブジェクトに、書式出力します。
1バイト入力して解釈を進める仮想関数です。派生クラスにより実装されます。
バイト配列bobj
に格納されるバイト列に対応する書式をストリームp
に出力する仮想関数です。派生クラスにより実装されます。
状態名
値
状態
E_TWESERCMD_EMPTY
0
解釈前で、まだ系列のヘッダも認識できていない
1..0x7F
解釈中
E_TWESERCMD_COMPLETE
0x80
系列が正しく解釈できた
E_TWESERCMD_ERROR
0x81
系列の解釈にエラーがあった
E_TWESERCMD_CHECKSUM_ERROR
0x82
系列は得られたがチェックサムエラーだった