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PAL共通データ
PALは接続されるセンサーなどによってパケットデータ構造が異なりますが、DataPal
では共通部のデータ構造を保持します。
PALのパケットデータ構造は大まかに2つのブロックからなり、全てのPAL共通部と個別のデータ部になります。個別のデータ部は、パケットの解釈を行わずそのまま格納しています。取り扱いを単純化するため32バイトを超えるデータは動的に確保するuptr_snsdata
に格納します。
個別のデータ部は、PalBase
をベースクラスに持つ構造体に格納されます。この構造体は、TwePacketPal
に定義されるジェネレータ関数により生成されます。
u8pkt_type
が0
の時はPalDataInfo
データ構造が付与された形式となります。比較的複雑な情報を格納するための形式です。1
の場合はPAL基板ごとに決められた標準的な形式でデータが格納されています。
TwePacketAppIO
のデータ部分。
PALイベントは、センサーなどの情報を直接送るのではなく、センサー情報を加工し一定の条件が成立したときに送信される情報です。例えば加速度センサーの静止状態から一定以上の加速度が検出された場合などです。
イベントデータが存在する場合はTwePacketPal
の.is_PalEvent()
がtrueになることで判定でき、.get_PalEvent()
によりPalEvent
データ構造を得られます。
TWELITE PALのパケット
TwePacketPal
クラスは、TWELITE PALのパケットデータを解釈したものです。このクラスはTWELITE PAL(センサーデータなど上り方向)共通に取り扱います。
PAL共通データはDataPal
に定義されています。
PALの各センサー基板特有のデータを取り出すためのジェネレータ関数を用意しています。
spTwePacket
オブジェクトからTwePacketPal
オブジェクトを参照します。spTwePacket
にTwePacketPal
以外が格納されている場合は、未解釈のオブジェクトを戻します。
パケットにイベント情報が含まれるかを判定します。
パケットの種別を判定します。種別はE_PAL_DATA_TYPE
として判定されます。
パケットプロパティ(パケットの補助情報)が含まれているか判定します。含まれている場合はPalDataInfo
で定義されるメンバーにアクセスできます。
パケットプロパティが存在する場合に呼び出しは有効。タイマー由来からの送信の場合trueを返します。
センサーPALの各種データを取り出すためのジェネレータ関数です。
.u8palpcb==E_PAL_PCB::MAG
の場合、開閉センサーパルのデータPalMag
を取り出します。
.u8palpcb==E_PAL_PCB::AMB
の場合、環境センサーパルのデータPalAmb
を取り出します。
.u8palpcb==E_PAL_PCB::MOT
の場合、動作センサーパルのデータPalMot
を取り出します。
.is_PalEvent()
がtrue
の場合PalEvent
(PALイベント)を取り出します。
PALセンサー共通データ
PALの各センサーのデータ構造体はすべてPalBase
を継承します。センサーデータの格納状況u32StoredMask
の情報が含まれます。
派生構造体に定義されるSTORE_COMP_MASK
とu32StoreMask
が一致すれば、全てのセンサーのデータが適切に解釈され、格納されていることになります。
TWELITE PAL/CUEのパケットはTwePacketPal::get_PalDataType()
により、どういった形式で格納されているかを判定します。
TwePacketPal::u8palpcb
による判定の場合、より新しい形式に対応できません。
MAG/AMB/MOTの3種類の場合、下記例の^7の位置にある値(PAL基板種別)のMSB(0x80)が設定されている場合に限りu8palpcb
による判定からget_PalMag()
,get_PalAmb()
,get_PalMot()
によりオブジェクトを取り出すことが出来ます。
PAL/CUEのパケットがどのような原因で送信されたかなどを付加する補助情報です。例えばタイマー送信かセンサーの発報によるものかなどの情報が含まれます。が本構造体を継承しており単独では使用しません。
パケット種別ごとの定義
対応するパケット種別は定義を参照してください。
PAL基板種別
下記のPAL基板に対応します。
パケット送信要因。PalDataInfo::e_data_cause
で使用されます。
TwePacketActStd
のデータ部。 (書式はApp_UARTと同一でDataAppUART
型を流用しています)
動作センサーパル(MOT)のセンサーデータ
※ パケット間の各サンプルの連続性を確認するには、パケットのシーケンス番号の抜けが無いことを確認してください。
環境センサーパル(AMB)のセンサーデータ
開閉センサーパル(MAG)のセンサーデータ
TwePacketAppUart
のデータ部。
定義
内容
MAG_STD
マグネットセンサー付きのMAG (開閉センサーパル) 標準の形式。
AMB_STD
温湿度センサー、照度センサー付きのAMB (環境センサーパル) 標準の形式。
MOT_STD
加速度センサー付きのMOT (動作センサーパル) 標準の形式。
EVENT_ONLY
MOT 動作センサーパル, NOTICE (通知パル) などで、特定条件を要件としてイベントを送信した場合。
EX_CUE_STD
TWELITE CUE 標準の形式。パケットプロパティ、イベントが含まれます。
名前 | 解説 |
NOPCB | 基板未接続、エラー |
MAG | マグネットセンサー付きのMAG (開閉センサーパル) |
AMB | 温湿度センサー、照度センサー付きのAMB (環境センサーパル) |
MOT | 加速度センサー付きのMOT (動作センサーパル) |
NOTICE | LED付きのMOT (通知パル) |
CUE | TWELITE CUE |
名前 | 解説 |
EVENT | イベントが発生した。 |
VALUE_CHANGED | センサー値が変更された。 |
VALUE_OVER_LIMIT | センサー値が閾値以上である。 |
VALUE_UNDER_LIMIT | センサー値が閾値以下である。 |
VALUE_WITHIN_RANGE | センサー値が範囲内である。 |
NODEF | 要因としては未定義である。 |
メンバー名 | 内容 |
| パケット送信を行う原因となるセンサーやタイマー。 |
|
|
App_Twelite データ
TwePacketTwelite
のデータ部分。